会長挨拶
日本赤十字リハビリテーション協会
会 長 皮居 達彦
姫路赤十字病院
リハビリテーション科部 技師長

日本赤十字リハビリテーション協会のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私も会長に就任して2期目を迎え、会員の皆様や役員の皆様の温かいご支援のもと、日々会務の運営に取り組んでまいりました。ここに改めて深く感謝申し上げます。
当協会は、会員の人格・倫理の向上や、リハビリテーション分野における学術研究の推進を通じて、赤十字医療事業への寄与と地域福祉への貢献を目的に活動しています。これまでの活動は、昭和48年2月に「日本赤十字理学療法協会」として発足して以来、幾多の変遷を経て今日に至り、会員数も28名から現在では1,000名を超えるまでに成長しました。これまでの療法士の地位向上や処遇改善は、先輩方の熱い想いとたゆまぬ努力によって築き上げられたものであり、この歩みを決して忘れてはならないと思っています。
昨今の医療を取り巻く環境は日々、目まぐるしく変化しています。私たち療法士もこれらの変化に柔軟かつ的確に対応していくことが、今まさに求められています。以下に、会長就任以降の主な活動を記します。
まず令和5年には、当協会にとって大きな節目となる創立50周年を迎えました。これまでの歩みを後世に残すため「50周年記念誌」を発刊し、併せて記念式典を開催しました。式典では歴史を振り返り、先人への感謝を新たにするとともに、今後のさらなる発展に向けた決意を共有しました。
日頃の活動としては、全国規模の赤十字病院グループのスケールメリットを活かし、協会基盤の強化、会員数の拡大、組織率の向上を継続的に推進しています。併せて、組織運営に関わる規約の見直しを進め、組織体制の改革にも着手しました。その一環として、渉外局を「社会局」へ改編し、社会局内には保険情報部と業務推進部を設置しました。これらにより、業務効率化と情報発信力の強化を図っています。
また、DX推進にも積極的に取り組み、令和5年6月にはホームページをリニューアルしました。病院機能評価や行政調査に関する有益な情報発信を行うとともに、会員管理の電子化によって迅速で適切な対応を可能としました。協会ニュースや学術誌の電子化も実現し、情報提供の効率化と利便性の向上を推進しています。
さらに、災害時におけるリハビリテーション支援体制の整備を目的として「災害対策リハビリ委員会」を設置しました。また、療法士の要望に応えるため、本社の医療事業推進本部との連携の強化を進めています。日赤医学総会評議員、医療の質向上委員会、チーム医療推進に関する検討部会への参画を通じて、赤十字医療の発展と質の向上に引き続き貢献してまいります。
最後に、皆さんもご存じだと思いますが、当協会の歴代会長から受け継がれている「日赤ファミリー」という言葉には、ぬくもりと安らぎの意味が込められており、協会の在り方を象徴しています。私たちはこの絆をこれまで以上に深めていきたいと考えています。引き続き、会員の皆様や役員の皆様のご支援をいただきながら、皆様にご賛同いただける会務運営に努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。